歴史を知ることも大切!?日本の中での金箔の起源
歴史を知ることも大切!?日本の中での金箔の起源
金箔は日本だけでなく、フランス・ドイツ・イタリア・インド・ミャンマー・タイ・韓国・中国など西洋や東洋のなどで古くから製造されていた素材です。紀元前2600年代のエジプト古王国、第三王朝のセケムケト王のお墓から金箔を施している装飾品が発見されているなど実に古くから存在していることが分かります。日本の中では資料が乏しいことから正確な起源が定かではないといわれていますが、滋賀県野須町の甲山古墳から日本最古と考えられる金糸は6世紀前半ころ、8世紀初期に建造が行われたといわれている奈良県の明日香村のキトラ古墳から星を金箔で描いた天文図が発見されるなど、これらが起源になっていると考えられているようです。江戸時代には、禁令の中での金箔づくりが行われていたといいます。金沢城の中にある御殿や家臣の屋敷、寺院などでは装飾に欠かせない存在になっていて需要もあった、加賀藩は当時禁止されていなかった真鍮箔や錫箔などを名目にして製造したり、江戸や京都などから仕入れたものを打ち直したり、金や小判などを職人に渡して作らせていた、このような歴史があります。
江戸時代から続く金箔が人々を魅了する理由
金箔は江戸時代から工芸品や建築物に用いられてきました。神社やお寺などの装飾品としても使われており、時を経ても美しさは色褪せません。金箔はそもそも金を薄く伸ばしたもので、シート状になっています。その輝きは江戸時代から現代までも多くの人を魅了してきました。太陽のように眩しく、光のあたり具合や角度によっても表情が変わります。それぞれの金箔が独特の美しさを持っていると言っても過言ではありません。加えて、金箔は熟練の職人技によって作られています。様々な工程があり、長い時間がかかっています。金を尊いものとみなしたのは、日本だけではありません。中東においては金は幸福や繁栄の象徴でした。銀はそれに劣るものとみなされてたほどです。お城や王様が用いる飾りにも使われてきました。世代や時代を超えても愛され、飽きることはありません。最高の贈り物としても今でも多くの人が好んでいます。それをシート状にしたものは伝統文化の一つです。